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   「ドリトル先生物語全集」と作者について

『ドリトル先生アフリカゆき』の説明ページへ

菊判(21.8×15.2cm)・小B6判(17.2×12cm)
(イギリス)
ヒュー・ロフティング 作・さし絵
井伏 鱒二(ますじ) 訳
岩波書店
価格は、判により、また巻により異なります。
(小B6判は、「岩波少年文庫」です。)    


「動物と話す」という夢を叶えてくれる物語

「犬や猫と話ができたら楽しいだろうな」と、考えたことのある人はきっと多いことでしょう。かく云う館長もその中の一人です。

そんな願いに応えてくれる楽しい物語が、この「ドリトル先生物語全集」です。1920年(大正9年)に第一作『ドリトル先生アフリカゆき』が発表され、その後1952年(昭和27年)の『ドリトル先生の楽しい家』まで、全部で12冊出版されています。

また、これとは別に番外編(『ガブガブの本』)が、1冊出版されています。

主人公は獣医のドリトル先生

主人公は、イギリスの、沼のほとりの町パドルビー(架空の地名)に住むドリトル先生。初めは人間の医者でしたが、動物好きが高じて(もろもろの事情もあり)、獣医に転身。

飼っていたオウムのポリネシアから、動物同士は動物語で会話すると聞き、ドリトル先生はまず、鳥の言葉から勉強を始め、やがて努力の末あらゆる動物語を話せるようになる、という設定です。

超能力ではなく、努力と研究により動物語をマスター

「話せる」と言っても、超能力ではなく、身振り手振りを使い、鳴き声を真似したりして意思を通じさせるのです。動物が人間の言葉を話すのではなく、人間が動物の言葉を話すのでもないのが、この物語の特徴です。

ドリトル先生が動物たちと話すときは、その動物と同じように鼻を動かしたりするのですが、しっぽのある動物相手のときは、モーニングの裾をしっぽの代用にするそうです。(想像してみると、楽しいですね。)

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このサイトでは、「ファンタジー」ではなく「児童文学」の項に

奇想天外なストーリーが展開されるこの物語ですから、「児童文学」というより「ファンタジー」なのではないか、と思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、「異世界」へ行くのではなく(月へは行きます)、「タイムトラベル」をする訳でもないし、動物との意思疎通が超能力ではなく、医者であり博物学者でもあるドリトル先生の勉強と努力の結果なので、この点を踏まえてこのサイトでは、「ファンタジー」の項目ではなく、「児童文学」の項目に入れてあります。

(このサイトの「ファンタジー」の項目は、「異世界もの」「タイム・トラベルもの」「小人もの」などを入れます。)

全集は12冊、そして番外編

冒頭で述べたように、この物語は、番外編の『ガブガブの本』を除いて、12冊です。

第一作の『ドリトル先生アフリカゆき』は、動物語が話せるようになったドリトル先生の元へ、アフリカのサルたちから、往診に来て欲しいという使いが届き、そのため、ドリトル先生が借金して家族である動物たちを引き連れて、アフリカへ出かけるところから始まります。

その後の巻は、借金を返すためのサーカス巡業の物語が3巻、南米に航海に出かける物語、アフリカで郵便局を始める物語、パドルピーの自宅に動物たちのいろいろな施設を運営する物語が各1巻ずつ。

そして、「月」がらみで3巻、アフリカの超長寿ガメを助けにゆく物語と短編集が各1巻ずつです。

番外編の『ガブガブの本』は、ドリトル先生の家族でもある動物たちの一員、ブタのガブガブの著書(?)という設定です。

ガブガブが「食」にまつわる十篇の物語を書き、それをやはり「ドリトル先生物語全集」の多くで語り手を務めているトミー・スタビンズが人間の言葉に訳した本、とされています。

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SFや推理小説も含み、世界を舞台にした楽しい冒険の物語

このうち、「月」がらみの3冊『ドリトル先生と月からの使い』『ドリトル先生月へゆく』『ドリトル先生月から帰る』はSF児童文学と言って良いと思います。

また、短編集である『ドリトル先生の楽しい家』に収録されている『気絶した男』という物語は、推理小説の趣きがあります。

長編の各巻の中にも、推理小説っぽい章がさりげなく入っているものがあります。

舞台については、イギリスが多いのですが、海洋王国だったことを反映して、アフリカや南米など各地へ出かけます。また、船を舞台にした章や短編もあります。

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動物からの視点により、幅の広い物語に

「動物と話せる」という設定によって、登場人物(?)が多彩になり、幅が広がるこの物語の楽しさは、実際に手に取って読んでいただければ、すぐ納得されるでしょう。

人間の視点から考えていただけでは決して想像し得ない、動物たちからの視点を、作者ヒュー・ロフティングは各動物の豊富な人生(?)経験を創作することによって物語ってくれます。

たとえば、ネズミの語る人生に、イタリアのベスビオ火山の噴火によって滅亡したポンペイの町をモデルにした物語と思われるものがあります。

また、超長寿ガメのドロンコが、旧約聖書のノアの箱舟を経験していたり、また、短編集の中には、胡桃の実の中に住むウジ虫がひょんなことから船に乗り、帰ってくるまでを語った物語があったりなど、まさに奇想天外としか言えない発想のものもあります。

このような動物たちの人生物語が、長編の中に組み込まれたり、短編集としてまとめられているので、よりこの「ドリトル先生物語全集」を奥行きの深いおもしろい物語にしていると思います。

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「ドリトル先生」が多くの人に与えた影響

出版社の指定通り、小学校の3年生くらいから読めるこの楽しい物語が、日本人の読者にどのように受け止められていたかは、ちょっとネットサーフィンして、いろいろなサイトを見るとよくわかります。

子どもの頃、夢中でこの物語を読んで楽しんだという人、この物語によって読書の楽しさに目覚めたという人、また、ドリトル先生の故郷であるイギリスにも興味を持ち、長じてから大学でイギリス文学を専攻したという人もいます。

ドリトル先生を子どもの頃に読んで夢中になった人たちの中のひとり、南條竹則さんは、大学でイギリス文学を専攻、作家・英文学者になり、2000年(平成12年)には『ドリトル先生の英国』という本を文春新書から、また、2002年(平成14年)に、前述した『ガブガブの本』を訳して、国書刊行会から出版しています。

この『ドリトル先生の英国』は、「ドリトル先生物語全集」の愛読者には見逃せない、ドリトル先生の生きた(とされる)時代の、興味を惹かれる情報が満載の本です。

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ひとつだけ注意してほしい点が

このように、多くの人に愛されている「ドリトル先生物語全集」ですが、注意してほしい点があります。

それは、この物語が19世紀から20世紀初頭にかけての、イギリス社会の価値観を反映しているということです。

つまり、植民地をどんどん増やしたヴィクトリア女王の治世の元にあったイギリス社会の価値観の影響が少しあるため、黒人や有色人種の描き方に、今日の価値観に照らし合わせると、頷けない部分があります。

第一作の『ドリトル先生アフリカゆき』の後書きに、この点に関する説明があります。

この『ドリトル先生アフリカゆき』に登場する黒人王子のバンポの描き方や、『ドリトル先生航海記』での南米の原住民に対する考え方など、確かに今日の価値観からすると、少々首をかしげざるを得ない点はあります。

そのため、アメリカではこの全集の全巻は出版されておらず、第一作の『ドリトル先生アフリカゆき』と第二作の『ドリトル先生航海記』のみが出版されているということです。

ただ、この点は、館長としては、不思議に思っています。

三作目の『ドリトル先生の郵便局』以降の作品はそれほど問題になる記述はないように思います。(受け取り方によっては、『ドリトル先生の郵便局』の記述を多少問題とする向きもあるかも知れません。)

ですから、黒人や南米の原住民に関する記述が問題ならば、むしろ第一作と第二作は出版せず、三作目(あるいは四作目)以降の巻を出版したら良いのではないかと思えるからです。

しかし、第一作がなければ、「ドリトル先生」の物語は始まらない、ということかも知れません。

でも三作目では、ドリトル先生が鳥の言葉を話せるからこそ、独自の郵便局を運営できるし、四作目以降の物語では、いろいろな動物語を話せることによって、サーカスには特別な楽しい演目があり、カナリアのピピネラの大冒険に当時の社会状況が反映されていて、楽しい読み物になっているのです。

それが読めないとは、残念なことと思います。

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「ドリトル先生物語」の誕生のきっかけ

そもそも、作者のロフティングが「ドリトル先生」の物語を生み出すことになったのは、第一次世界大戦で従軍したときに、戦争に使われていた馬の処遇に義憤を感じたことです。

負傷した馬は、手当てされることなく、銃殺されるということに、ロフティングは心を痛めたのでしょう。

戦地の父の便りを待つふたりの子どものために、ロフティングは、戦地での恐ろしい出来事を書く代わりに、馬の手当てをすることのできる医者、心の暖かい獣医の物語を創作して書き送った訳です。

これがドリトル先生の物語の発端で、この物語の存在を知った詩人(南條竹則さん著の『ドリトル先生の英国』では、「小説家」の「セシル・ロバーツ」)の紹介で、出版の運びとなりました。

作者は人間と動物が仲良く暮らす世界を描きたかった

作者が描きたかったのは、人間も動物もわけ隔てなく仲良く暮らす世界でしょう。事実、ドリトル先生は動物だけでなく、人間にも、ヴィクトリア朝の当時としては非常識なほど、公平無私な人物として描かれています。

現代社会に生まれ育っていれば、第一作や第二作で問題とされたような文章は無かったことと思われます。やはり、第一作の後書きにあるように、当時の社会の影響から免れられなかったということでしょう。

『「シャーロック・ホームズ全集」と作者について』のページでも書きましたが、このような場合は、時代背景の影響について、子どもには保護者が多少説明してあげた方が良いと思います。

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作者の手になるさし絵も魅力的

この全集のさし絵は、作者ロフティングが描いています。味のある温かな印象の絵で、物語によく合っています。

初めのうちは、線が少し固いような印象がありますが、第二作以降は、どんどん余分なものがそぎ落とされて、三作目や四作目あたりで、ドリトル先生の人柄そのもののような、丸っこい温かみのある線に落ち着いて行くようです。

このさし絵も魅力のひとつです。

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物語の語り手は、トーマス・スタビンズ

この全集のうち、『ドリトル先生アフリカゆき』『ドリトル先生の郵便局』『ドリトル先生のサーカス』『ドリトル先生のキャラバン』『ドリトル先生と緑のカナリア』は、三人称で書かれています。

その他の巻の語り手となっているトーマス・スタビンズ(トミー)は、第二作の『ドリトル先生航海記』で登場します。

子どもの頃ドリトル先生と出会い、住み込みの助手となり、先生の片腕として活躍するトミーは、第二作の「はじめのことば」で、第一作も自分が書いたと述べています。

つまり、作によって、トミーが語り手になっているものとそうでないものがありますが、三人称のものもトミーが書いているという設定です。

そして、現在進行形ではなく、トミー少年が老人になり、ドリトル先生がこの世を去ってから、オウムのポリネシアを相手に話しながら、過去を振り返って書いているとされています。

第一作は、自分が生れる前のことなので、他から聞いて書いたということになっています。

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トミー少年について

このトーマス・スタビンズ(トミー)は、パドルピーの町の靴屋の息子で、頭が良く、優しい性格で、向上心もある少年です。

しかし、家が貧しいため、学校に通えずにいたのですが、ドリトル先生と知り合い、先生の人柄に惹かれて住み込み助手を志願、勉強の機会を得ることになります。

トミー少年の眼に映ったドリトル先生の姿や、彼自身のドリトル先生への心酔ぶりは、何度読み返しても、心温まるものがあります。

この物語に夢中になる子どもは、トミー少年と同じようにドリトル先生の人間愛(動物愛?)を直感し、共感しているのでしょう。

つくづく、ビクトリア朝の価値観の中の、現在では頷けない部分が紛れ込んでしまったことが惜しまれます。しかし、生れた時代の価値観の影響を全く受けないことは不可能でしょう。

ドリトル先生の物語に対する一部の批判については、この物語を実際に読んだ上で、読者ご自身で判断していただきたいと思います。

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作者ヒュー・ロフティングについて

作者ヒュー・ロフティングは、1886年(明治19年)、イギリスのメイドンヘッド生まれ。子どもの頃から動物好き。16才で渡米し、マサチューセッツ工科大学に入学。卒業せず、イギリスへ帰り、ロンドンの工科大学へ。

土木技師となり、1912年(大正元年)にアメリカで結婚。第一次世界大戦に従軍し、前述したように、「ドリトル先生」の物語を思いつきます。

1920年(大正9年)に第一作の『ドリトル先生アフリカゆき』をアメリカのストークス社から出版。以後、次々に「ドリトル先生」の物語を出版。

1947年(昭和22年)10作目の『ドリトル先生と秘密の湖』を完成後、9月20日、アメリカのサンタ・モニカで死去。

ですから、11作目の『ドリトル先生と緑のカナリア』は、完成間際だったものを、ロフティングの死後に義妹が手を加えて完成させて出版したものです。

また、12作目の『ドリトル先生の楽しい家』は、ロフティングの遺稿をそのまま出版した短編集です。但し、巻頭に、ロフティングの義妹による説明文が加えられています。

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国民的作家 井伏鱒二の名訳

訳者の井伏鱒二は、1898年(明治31年)広島県の福山市生まれ。早稲田大学文学部仏文科中退。

1937年(昭和12年)『ジョン万次郎漂流記』で第6回直木賞受賞。また、1950年(昭和25年)『本日休診』で第1回読売文学賞受賞。

1966年(昭和41年)原爆の被害を描いた『黒い雨』で第19回の野間文芸賞を受賞。同年に文化勲章を受章するなど、国民的作家です。

1993年(平成5年)、96歳で死去しています。

この国民的作家が「ドリトル先生物語全集」を翻訳することになったのは、児童文学作家である石井桃子さんの尽力がありました。

昭和15年ごろ、中国大陸での戦争などの影響を受けて、子どもの読み物も軍国調の傾向が強くなったため、それを憂いた石井さんが、子どもに楽しい読み物を提供したいと思ったことが発端だそうです。

石井さんがまず下訳をして井伏さんに持ち込み、仕上げを依頼しました。

この仕上げられた原稿は大変すばらしいものです。『指輪物語』「ナルニア国ものがたり」シリーズなどで親しまれている瀬田貞二さんの翻訳と、双璧をなすものと思います。

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タイトルから読者に親しめる工夫が

タイトルの「ドリトル先生」からして、井伏流のアレンジがしてあります。

英語の“DOLITTLE”を、そのまま日本語でカタカナ表記すると、「ドゥーリットル」ということになりますが、このままだと、日本人の子どもたちには馴染みにくいと思われたため、発音しやすい、おぼえやすい語感の「ドリトル」に変えたそうです。

確かに「ドゥーリットル」より、「ドリトル」の方が良いと思います。

このように、タイトルから井伏流全開です。作中の架空の動物の名前の訳もおもしろく、ドリトル先生の口ぐせにも親しみを感じている読者が多いようです。どんな名前の動物か、どんな口ぐせかは、ぜひ本を読んでみて下さい。

この井伏流の、翻訳と感じさせない読みやすい楽しい訳が、原作の持つ力にプラスして、多くの読者の獲得に貢献したことと思います。

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原題の“DOLITTLE”には作者のひねりも

余談ながら、原題の“DOLITTLE”は、“DO”と“LITTLE”、直訳すれば「できることが少ない」とでもなるのでしょうか。南條竹則さんの『ドリトル先生の英国』に、この点についておもしろい解釈が載っています。

動物の世界では超有名で、あらゆる動物の敬愛の的であるドリトル先生も、お金に淡白な人柄ゆえに、人間の世界の世俗的な尺度から見ると、否定的評価となってしまうのかも知れません。

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映画『ドクター・ドリトル』は原作とは別もの

エディ・マーフィー主演の映画『ドクター・ドリトル』は、原作とは別ものです。単に、「ドリトル」という名と、「動物と意思疎通ができる」という設定を使った、原作とは全く別のものです。

調べてみた結果では、レックス・ハリソン主演の映画『ドリトル先生不思議な旅』の方が、評価されているようです。

この『ドリトル先生不思議な旅』は、『ドリトル先生アフリカゆき』『ドリトル先生航海記』『ドリトル先生のサーカス』『ドリトル先生月へゆく』などのストーリーを交えたもので、1967年(昭和42年)の映画です。

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岩波書店から出版

「ドリトル全集物語」は、岩波書店から、菊判(21.8×15.2cm)と、小B6判(17.2×12cm)の2つのサイズで出版されています。

菊判は、大体A5判と同じくらいの(縦8ミリ、横4ミリほどA5判より大きい)サイズで、ハードカバーの堅牢な作りです。

小B6判は、「岩波少年文庫」です。ソフトカバーで廉価、携帯に便利なサイズです。「文庫」といっても、一般の文庫本ではなく、新書判に近いサイズです。

出版社の年令指定は小学3、4年から

出版社の年令指定は、小学3、4年からです。平易な語り口に、ルビもたくさん振られているので、この年令から楽しめると思います。

読む順番はあまりこだわらなくても

巻を読む順番は、出版順でも、年代順でも、どちらでもかまわないと思います。一冊ずつ、独立して読める作りです。

一般的には、『ドリトル先生アフリカゆき』か、『ドリトル先生航海記』あたりからが妥当なところと思いますが、それほどこだわらなくても、どれか一冊読んでみて「おもしろい」と思ったら、きっとシリーズの巻全部を通して読みたくなるでしょう。

ただ、「月」がらみの3冊は、やはり『ドリトル先生と月からの使い』『ドリトル先生月へゆく』『ドリトル先生月から帰る』の順で読む方がおもしろいと思います。

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出版順の物語のタイトル

この全集の出版順と原作の初版発行年、価格は以下の通りです。

なお、『ドリトル先生航海記』は、アメリカの優れた児童文学に与えられるニューベリー賞を、1923年(大正12年)に受賞しています。

下記のリンクは、このサイト内の本の説明ページに飛びます。

書名 初版発行年 菊判 小B6判
1  ドリトル先生アフリカゆき 1920年 ¥1,680 ¥714
2  ドリトル先生航海記 1922年 ¥1,890 ¥798
3  ドリトル先生の郵便局 1923年 ¥1,890 ¥798
4  ドリトル先生のサーカス 1924年 ¥1,890 ¥840
5  ドリトル先生の動物園 1925年 ¥1,638 ¥756
6  ドリトル先生のキャラバン 1926年 ¥1,785 ¥756
7  ドリトル先生と月からの使い 1927年 ¥1,785 ¥756
8  ドリトル先生月へゆく 1928年 ¥1,680 ¥714
9  ドリトル先生月から帰る 1933年 ¥1,680 ¥756
10 ドリトル先生と秘密の湖 1948年 ¥1,890 各¥714
11 ドリトル先生と緑のカナリア 1951年 ¥1,785 ¥798
12 ドリトル先生の楽しい家 1952年 ¥1,995 ¥756
番外編 ガブガブの本(国書刊行会) 1932年 ¥1,890 (A5判のみ)

10作目の『ドリトル先生と秘密の湖』は、菊判では1冊ですが、小B6判の岩波少年文庫では、上下巻に分かれています。

番外編の『ガブガブの本』は、国書刊行会からの発行です。

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年代順の物語のタイトル

参考までに、物語の内容から考えた年代順の物語のタイトルを以下に掲載します。

書名
1  ドリトル先生アフリカゆき
4  ドリトル先生のサーカス
6  ドリトル先生のキャラバン
11 ドリトル先生と緑のカナリア
3  ドリトル先生の郵便局
2  ドリトル先生航海記
5  ドリトル先生の動物園
12 ドリトル先生の楽しい家
7  ドリトル先生と月からの使い
8  ドリトル先生月へゆく
9  ドリトル先生月から帰る
10 ドリトル先生と秘密の湖

『ドリトル先生の楽しい家』は短編集で、収録されている作品は、「アフリカ」時代、「サーカス」時代、「月からの使い」時代のものもありますが、「動物園」時代のものが一番多いので、「動物園」の次に入れました。

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「ドリトル先生物語全集」関連のホームページ

「ドリトル先生物語全集」の出版社
      岩波書店児童書編集部

「ドリトル先生物語全集」の番外編『ガブガブの本』の出版社
      国書刊行会

「ドリトル先生物語全集」関連の書籍 『ドリトル先生の英国』の出版社
      文芸春秋

この物語の舞台であるイギリスの政府公認日本語公式サイト
      UK NOWサイト
   (イギリスに関するさまざまな情報を網羅)


このページの情報は、岩波書店の目録、あとがきの「訳者のことば」、文春新書の『ドリトル先生の英国』(南條竹則 著)などによります。


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