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ファンタジーのフロアファンタジー1             管理人の年令指定小学5,6年から

「ハリー・ポッター」シリーズ
   『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

『ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)』 22cmの版の画像 この画像はリンクしていません

22cm
(イギリス)
J・K・ローリング 作
ダン・シュレシンジャー 表紙画・イラスト
松岡 佑子 訳
静山社
22cm(上下巻2冊セット) ¥3,990
(本体価格¥3,800+税5%)


ハリー・ポッター」シリーズ6冊目

シリーズの6冊目。本国イギリスでの初版発行は、2005年(平成17年)。日本での初版発行は、2006年(平成18年)です。


『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のあらすじ(冒頭部分のみ)

夜中の十二時近く、首相は執務室にいました。外国の元首からの電話を待っているのですが、頭の中はここ一週間の恐ろしい出来事のことでいっぱいでした。

橋が壊れて折れて車が巻き添えになり、そして残酷な2件の殺人事件が発生、その上大きな被害が出た異常気象のハリケーン。

そして、首相にとって身近な政務次官は、精神に異常を来たして辞職するという有様。7月半ばなのに冷たい霧が立ち込めて、国は文字通り暗いムードに包まれていました。

この悩み多き首相の部屋の隅にある、小さな油絵に描かれている小男が咳をして、魔法界の大臣ファッジからの面会要請の伝言を告げます。

魔法界の大臣は、マグル(人間界)のときの首相の前にだけ、姿を現していたのです。それは首相が代わった時と、そして悪い知らせをもたらす時でした。

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ハリーの著しい成長と深まるダンブルドア校長先生との絆

前巻のラストで明らかになった事実により、この巻のハリーを取り巻く環境は一変します。魔法省はハリーを懐柔しようし、ホグワーツ魔法魔術学校は一見、元の秩序を取り戻したかに見え、授業も平穏に始まります。

しかし、魔法界の「脅威」は着々と力を増し、前巻よりもなお、水面下で巧妙な工作がなされます。

しかし、ダンブルドア校長も手をこまねいてはいません。様々な対策を考え、行動します。魔法界の「成人」である「17才」の一歩手前まで成長したハリーには、来るべき「脅威」との対決に備えて自らの持てる知識を伝え、信頼を示します。

このダンブルドア校長がハリーに語る言葉のうち、特に「暴君」や「愛の力」、「予言」についてのものは、ハリーの世界のみならず、現実の世界に置き換えて考えてみても、傾聴に値するものと思います。

館長はこれらのダンブルドア校長の言葉、つまり作者の価値観に深く共鳴するものです。どのような言葉なのかは、ぜひ読者ご自身の眼でお読み下さい。

示される「脅威」の出自

この巻では、過去と現在が交互に語られて、魔法界の「脅威」の出自があきらかになります。そして、新任教師や題名にある「謎のプリンス」にまつわる物が登場します。

全体的に、張り詰めたものを感じるシリアスな巻ですが、おなじみの屋敷しもべのドビーや、フレッドとジョージのウィーズリーの双子たちがわずかにユーモアを添えてくれています。また、年頃に成長した登場人物たちの恋愛模様も彩りの一つになっています。

また、この巻まで読み続けてくると、「脅威」の側の「恐怖」と「邪まな考え」を求心力にしている集団と、ハリーの側の「愛」に依っている集団との相違がより際立ちます。しかし、作者は単純な善と悪の構図のみでなく、恐怖心により組した側の心の葛藤もある人物に託して描いています。

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エピソードが一気に収束したときに起きる悲劇

いつも通りに作者は計算の上でいろいろなエピソードを各章に配置しています。そして、これらのエピソードの謎の答えが、緊迫した展開の末に下巻のラストで収束します。

読んでいて息が詰まるような場面での謎解きは、推理小説のようでもありますが、ここでハリーを始めとする多くの人たちと魔法界にとって、大きな損失となる悲劇が起こります。

前巻のラストでも大きな悲劇を経験したハリーは、更なる悲しみを経験することになります。

深い悲しみがハリーの強い決意を促す

しかし、ハリーには先に述べたように「脅威」との対決に備えての愛による指導が与えられていました。彼は、この大きな悲しみの渦中にあって、ショックを受けつつも、まっすぐに自分のするべきことを見つめ、逃げようとは露ほども考えません。

もう誰からの庇護も許可も必要としない大人の自覚を持ち、この大きな悲しみがより強くハリーの決意を固めさせます。

初めて魔法界にデビューした11才の時から、まだ幼いハリーに潜在的な大きな力が備わっていたことは、前巻まで読了した方にはよくおわかりのことでしょう。

一巻ごとに力を増す「脅威」に対抗するべく、ハリーも成長を続けました。そして、魔法界を舞台とした少年の成長物語は次巻での大団円を前に、すっかり舞台が整ったかのようです。

年は若くても、満は持したと言えましょう。

推理小説で言えば、ほとんどのデータが読者の前に明らかにされ、あとは名探偵による推理の融合と確認が行われる段階に入ったあたりでしょうか。

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最終巻の第7巻(英語版)は、2007年7月21日発売

つい先日、第7巻(英語版)の発売日が2007年7月21日に決まりました。「主要人物の2人が死ぬ可能性がある」と作者が言及したため、「ハリー・ポッター」シリーズのファンの間では、結末についていろいろ取りざたされています。

すべての人を満足させることは、どんな作家でも不可能なことでしょう。でも、どのような結末であれ、世界中の多くの人々にファンタジーの魅力を知らしめた、この稀有な物語の締めくくりにふさわしいものであることを、ファンは期待していると思います。

日本語版は、英語版よりも遅い発売になると思いますが、いずれにしろ発売日が待ち遠しいことです。

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『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のオンライン書店のページ

22cm (ハードカバーで堅牢な作り)

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)(アマゾン)

ハリー・ポッターと謎のプリンス icon(セブンアンドワイ)


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「ハリー・ポッター」シリーズ関連のホームページ

「ハリー・ポッター」シリーズの出版社
      静山社

「ハリー・ポッター」に関する情報サイト
      ポッターマニア
    (特に映画の情報は詳細かつ膨大な量)

この物語の舞台であるイギリスの政府公認日本語公式サイト
      UK NOWサイト
  (イギリスに関するさまざまな情報を網羅)


このページの情報は、静山社のホームページ、「ハリー・ポッター」シリーズのあとがき、『ハリー・ポッター裏話』(静山社)、『ハリー・ポッターの魔法世界ガイド』(早川書房)などによります。


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