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   『馬と少年』     「ナルニア国ものがたり 5」

『馬と少年』 小B6判の旧版の画像 この画像はリンクしていません

A5判変型・四六判変型・小B6判
(イギリス)
C・S・ルイス 作
ポーリン・ベインズ さし絵
瀬田 貞二 訳
岩波書店
A5判変型 ¥1,785(本体価格¥1,700+税5%)
四六判変型 ¥1,470(本体価格¥1,400+税5%)
小B6判 岩波少年文庫 ¥756(本体価格¥720+税5%)


「ナルニア国ものがたり」シリーズ5冊目、ナルニア年代記としては3冊目

「ナルニア国ものがたり」シリーズ5冊目。「ナルニア国」年代記としては、3冊目に当たります。本国イギリスでの初版発行は、1954年(昭和29年)です。


『馬と少年』のあらすじ(冒頭部分のみ)

ピーターが「一の王」だったナルニア国の黄金時代、ナルニアの近隣のカロールメンという国に、シャスタという少年が住んでいました。シャスタは漁師アルシーシュの息子で、網のつくろいや家事をして暮らしていましたが、ある日、貴族がやって来てアルシーシュに一夜の宿を乞い、シャスタを買いたいと、申し出ます。

二人の会話を立ち聞きしていたシャスタは、自分がアルシーシュの実の息子ではないことを知り、また、貴族が乗ってきた馬が、ナルニアの「ものいう馬」であることを知ります。

その「ものいう馬」のブレーから、自分を買いたいと申し出ている貴族が無慈悲な人間であると聞いて、シャスタはブレーと一緒に逃げ出すことにします。

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ピーターたちの治世の頃が舞台、フォーンのタムナスも登場

前作まで読んで、ナルニア国のカスピアン王やリリアン王子に親しみを感じつつも、「ピーターたち4人が治めていた頃は、いったいどんな世界だったのかな」と思っていた読者には、楽しい巻です。

始めのうちは、シャスタとブレーの逃避行ですが、「スーザン女王」「エドマンド王」、そしてフォーンのタムナスも登場し、おとなになった子どもたち(?)がしかつめらしい言葉で会話しているのも楽しめます。

中世の世界を連想させるナルニアとその周辺の国々

この巻ではナルニア国だけではなく、周辺諸国の地理、風習、国民性や価値観などが詳しく描かれ、あたかも実在の世界のようです。その中でのシャスタ少年の冒険譚ですから、甘いおとぎ話ではなく、しかし、ハラハラドキドキの冒険はたっぷりあり、このシリーズの本を全く読んでいなかった人にも、独立した冒険物語としておすすめできます。

印象に残る場面は、読者によって異なることと思います。館長には危急の際のシャスタの勇気が強い印象となって残ります。

ナルニア国の住人たちの暮らしを紹介する楽しい記述

後半、セントール(半分は人間、半分は馬の生き物)や巨人たちの描かれたさし絵があり、ナルニア国の住人たちを想像する手助けになっています。小人たちの住まいはインテリアまで詳しく描かれ、文章の方には料理の記述もあって、読者はこの小人たちとの食事風景の中に、一緒に入り込めます。

ポーリン・ベインズの絵は、楽しい中にも格調があり、やはりこの物語にぴったりと思われます。

物語の締めくくりには、ユーモラスな場面もあり、C・S・ルイスのストーリーテラーぶりを楽しんでいただきたい巻です。

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『馬と少年』関連のオンライン書店のページ

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「ナルニア国ものがたり」シリーズ関連のホームページ

「ナルニア国ものがたり」シリーズの出版社
      岩波書店児童書編集部

映画「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」
   2006年3月公開のディズニー映画の公式サイト

この物語の舞台であるイギリスの政府公認日本語公式サイト
      UK NOWサイト
   (イギリスに関するさまざまな情報を網羅)


このページの情報は、岩波書店の目録・ホームページ、「ナルニア国ものがたり」シリーズのあとがきなどによります。


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