A5判変型・四六判変型・小B6判
(イギリス)
C・S・ルイス 作
ポーリン・ベインズ さし絵
瀬田 貞二 訳
岩波書店
A5判変型 ¥1,785(本体価格¥1,700+税5%)
四六判変型 ¥1,470(本体価格¥1,400+税5%)
小B6判 岩波少年文庫 ¥756(本体価格¥720+税5%)
「ナルニア国ものがたり」シリーズ7冊目、ナルニア年代記としても7冊目、最終巻
シリーズ7冊目。「ナルニア国」の年代記としても7冊目。最終巻です。本国イギリスでの初版発行は、1956年(昭和31年)です。
『さいごの戦い』のあらすじ(冒頭部分のみ)
街灯あと野の西はるか、大滝の辺りに住む大毛ザルのヨコシマは、偶然ライオンの毛皮を手に入れ、トマドイという名のロバにその毛皮をかぶらせました。鈍重なトマドイは、ヨコシマの言うなりになってアスランの真似をすることになります。
それから3週間後、ナルニアの若いチリアン王は、親友である一角獣のたから石と共に、自分の小さな狩小屋に滞在していました。そこへ、セントール(半分は人間、半分は馬の生き物)の星うらべがやって来て、空の星の不吉な動きから「大きな災いがナルニアに降りかかる」と読んだことを、チリアン王に告げます。
そして木の精ドリアードも現れ、街灯あと野の「ものいう木々」が切り倒されている、と訴え、そのドリアードも本体の木が切り倒されたらしく、消えうせてしまいます。
必ずシリーズの最後に読むことをお勧め
6冊の本を通して、ナルニアに親しんできた読者に、いろいろな感慨を持たせる最終巻です。出版順に読んで来られなかった方も、この巻はシリーズの最後に読むことをお勧めします。シリーズ7冊中、もっとも強くキリスト教の思想や価値観が反映している巻です。
タイトルに「さいごの」とありますので、この巻がシリーズの最終巻であるだけでなく、物語そのものが大団円を迎えるということは、どなたもすぐ想像がつくことでしょう。壮大な「ナルニア国」年代記の締めくくりにふさわしい、最後の冒険になります。
絶望的状況でも最善を尽くすナルニア王チリアン
ナルニア国の最大の受難に当たって、絶望的な状況の中でも最善を尽くすチリアン王には、リーダーとして、また人間としての理想を見る思いです。
結末にキリスト教的思想・価値観が強く反映
どのような展開になるのか予断を許さず、読者はどんどんページをめくることになります。そして思いがけない結末には、強くキリスト教の思想と価値観が反映しています。
特に、日本人読者にはその点に対する批判があるようです。しかし、作者C・S・ルイスはキリスト教の著作もあるほどのキリスト教徒です。作品は、作者の思想から生み出されるものですから、このシリーズにもキリスト教思想が反映することは、ある意味で当然と思われます。
この結末に対して、否定的な感想を持つ方も、日を置いて何度か再読するうちに、また違う感想をお持ちになるかも知れません。
この巻を読まないと、小宇宙「ナルニア」は完成しない
出版順通りに、『魔術師のおい』の次にこの巻を読まれた方は、「始まり」と「終わり」を合わせ鏡にしたこのふたつの物語に対して、タイムトラベル的なおもしろさも感じることでしょう。
まずは手に取り、読んでみていただきたいと思います。このシリーズの物語は、1冊ずつでも読めるように構成されていますが、やはり、すべて通して読んだときのおもしろさは格別であり、締めくくりのこの『さいごの戦い』を読むことにより、読者の心の「ナルニア」という小宇宙が完成します。
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「ナルニア国ものがたり」シリーズ関連のホームページ
「ナルニア国ものがたり」シリーズの出版社
岩波書店児童書編集部
映画「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」
2006年3月公開のディズニー映画の公式サイト
この物語の舞台であるイギリスの政府公認日本語公式サイト
UK NOWサイト
(イギリスに関するさまざまな情報を網羅)
このページの情報は、岩波書店の目録・ホームページ、「ナルニア国ものがたり」シリーズのあとがきなどによります。