A5変型判(19.5×15.5cm)
文庫判(17.5×13.5cm)
(日本)
江戸川 乱歩 著
藤田 新策 装丁
佐竹 美保 さし絵
ポプラ社
A5変型判 ¥1,029(本体価格¥980+税5%)
文庫判 ¥630(本体価格¥600+税5%)
「少年探偵」シリーズの2冊目
「少年探偵・江戸川乱歩」シリーズ2冊目。1937年(昭和12年)、雑誌「少年倶楽部」(講談社刊)に連載。
『少年探偵団』のあらすじ(冒頭部分のみ)
全身に墨を塗ったような「黒い魔物」が出没しているという噂が東京中に広まりました。
『怪人二十面相』の事件で結成された「少年探偵団」の団員、桂正一君が、やはり団員の篠崎始君の家からの帰り道で、その「黒い魔物」を見つけます。
勇気をふるって尾行を始めましたが、墓地で姿を見失います。
その二日後、篠崎始君の家から帰るところだった小さないとこや、たまたま篠崎君の家の前で遊んでいた4、5才の女の子が、誘拐されかかる事件が連続して起きます。
いずれも名前を告げた途端に、その場で放り出されたので、実は、篠崎君の妹の緑ちゃんを狙っているのではないかと思われました。
篠崎家では、インド人が絡む因縁話付きの宝石を所有しているため、家族が集まって対策などを考えている最中に、その宝石が「黒い魔物」らしい人物に盗まれます。
その「魔物」は庭のしげみの辺りで消えてしまい、宝石にまつわる因縁話から、緑ちゃんが誘拐される恐れが残ります。
「少年探偵団」の活躍が始まり、BDバッジも登場
前作『怪人二十面相』の終盤で結成された「少年探偵団」の活躍が、この巻から始まります。団長の小林少年の発案で作られたBD(Boy Detectives)バッジも登場します。
このBDバッジは、少年探偵団の団員の記章として「洋服の胸の内側につける」以外に、探偵活動に使用するため、団員たちのポケットに20個から30個用意してあるという設定です。
このBDバッジの詳しい用途は、実際に本を読んでいただきたいのですが、この巻で早速、小林君が目じるしとして使っております。
乱歩独特のエキゾチックな味付けが
また、この巻でのインド人の描写については「?」と、首を傾げたくなるところもありますが、この作品が書かれたのは、昭和10年代です。
現在のようには、外国の情報がふんだんに入って来なかった時代ですから、乱歩は「インド人」イコール「エキゾチック」と考えて、雰囲気を出したかったのでしょう。他意はなかったと思います。
それと、真偽のほどはわかりませんが、所有者に災いをもたらすという、因縁話付きの宝石は実際にありますから、荒唐無稽とばかりは言えません。
エキゾチックな味付けで、「少年探偵団」の活躍が始まったこの巻を楽しんでいただきたいものです。小林君は、この巻でも大活躍しています。
『少年探偵団』のオンライン書店のページ
A5変型判 (ハードカバー)
少年探偵団(アマゾン)
少年探偵2 少年探偵団
(セブンアンドワイ)
文庫判 (普通の文庫判より新書判に近いサイズ)
少年探偵団(アマゾン)
少年探偵2 少年探偵団
(セブンアンドワイ)
旧版 (ハードカバー)
少年探偵江戸川乱歩全集 3 (3)(アマゾン)
左の画像は、ポプラ社の旧版(ハードカバー)の江戸川乱歩著、柳瀬茂カバー絵、山内秀一さし絵の『少年探偵団』の表紙です。『少年探偵団』は、旧版では3冊目でした。旧版のサイズは18.5cm×13.5cmで、B6判ぐらいの大きさです。
このページの情報は、ポプラ社の目録や名張市図書館のホームページ、雑誌「サライ」の特集「江戸川乱歩と少年探偵団」などによります。