A5変型判(19.5×15.5cm)
文庫判(17.5×13.5cm)
(日本)
江戸川 乱歩 著
藤田 新策 装丁
佐竹 美保 さし絵
ポプラ社
A5変型判 ¥1,029(本体価格¥980+税5%)
文庫判 ¥630(本体価格¥600+税5%)
「少年探偵」シリーズの4冊目
「少年探偵・江戸川乱歩」シリーズ4冊目。1939年(昭和14年)、雑誌「少年倶楽部」(講談社刊)に連載。
『大金塊』のあらすじ(冒頭部分のみ)
東京の荻窪にある広い家で留守番をしていた宮瀬不二夫君は、寝付かれずにいたところ、天井から「朝までけっしてベッドをはなれてはいけない」という書かれた紙が舞い降りてきます。
カーテンの合わせ目からはピストルが突き出され、カーテンの下には長靴が覗き、不二夫君は恐怖のあまり動くことができません。
となりの客間でゴトゴト家財道具を動かすような音を聞きながら、朝までまんじりともせずに過ごします。
不二夫君は、泥棒が高価な絵や装飾品などを盗んで行ったに違いないと思っていたのですが、朝になって書生の喜多村さんと一緒に客間を調べたところ、見た限りでは、異常はありませんでした。
帰宅した父親の宮瀬鉱造氏は、不二夫君の話を聞き、明智探偵に捜査を依頼することにします。
小林少年大活躍、暗号と宝探しで探偵小説の王道まっしぐら
小林少年大活躍の巻です。乱歩の筆も絶好調。冒頭からコナン・ドイルの『恐怖の谷』を連想させるシーンで、一気に物語に引き込まれます。書類の秘密の隠し場所や、暗号の解読、宝探しなど、探偵小説の王道まっしぐらです。
しかし、今回はなんと言っても、小林君がメインです。「小林君の冒険」というサブタイトルがあっても良いような、冷静かつ大胆な行動で、賊の首領の正体にまで迫ります。
後半の舞台は東京を離れて、地方に移ります。ここでも、宮瀬親子と、明智・小林師弟の冒険が展開されます。危難に際しての小林君のがんばりは、明智探偵の教育の賜物です。
冒険小説の好きな人には、特にお勧めの巻
「少年探偵」シリーズの初期のものでは、個人的に館長の一番のお気に入りの作品です。小林君の冒険など「ハラハラ・ドキドキ度」が高く、ラストまで一気に読んでしまいます。映画にしたらさぞおもしろいことでしょう。
冒険小説の好きな人には、特にお勧めの巻です。
『大金塊』のオンライン書店のページ
A5変型判 (ハードカバー)
大金塊(アマゾン)
少年探偵4 大金塊
(セブンアンドワイ)
文庫判 (普通の文庫判より新書判に近いサイズ)
大金塊(アマゾン)
少年探偵4 大金塊
(セブンアンドワイ)
旧版 (ハードカバー)
少年探偵江戸川乱歩全集 5 (5)(アマゾン)
左の画像は、ポプラ社の旧版(ハードカバー)の江戸川乱歩著、吉崎正巳装丁、柳瀬茂カバー絵・さし絵の『大金塊』の表紙です。『大金塊』は、旧版では5冊目でした。旧版のサイズは18.5cm×13.5cmで、B6判ぐらいの大きさです。
このページの情報は、ポプラ社の目録や名張市図書館のホームページ、雑誌「サライ」の特集「江戸川乱歩と少年探偵団」などによります。