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外国のミステリー2 
小学上級から
「シャーロック・ホームズ全集」より
『緋色の研究』
20×14cm
(イギリス)
コナン・ドイル 著
各務(かがみ) 三郎 訳
G・ハッチンスン さし絵
偕成社
¥1,260(本体価格¥1,200+税5%)
偕成社版「シャーロック・ホームズ全集」の1冊目
1887年(明治20年)発表の「ホームズもの」第一作です。発表時、ドイルは28才でした。
『緋色の研究』のあらすじ(冒頭部分のみ)
インドでの従軍中に負傷し、病気にも罹った軍医、ワトスン博士はイギリスに帰国します。
ロンドンで下宿を探すことになり、知人を介して風変わりな人物であるシャーロック・ホームズと知り合い、「ベーカー街221番地B」の部屋を共同で借ります。
ワトスン博士は、ホームズが広範な知識を持っているにもかかわらず、その知識の内容に著しい偏りがあって、地動説などを知らないことに驚きます。
そして、ホームズ自身から、自分は世界中にたった一人の「諮問(しもん)探偵」であると聞き、その言葉通り警視庁のグレグスン警部から、助力を求める手紙が届きます。
「名探偵」の代名詞、ホームズのデビュー作
現在では「名探偵」の代名詞となったホームズのデビュー作ですが、この物語を読まなくては、他の巻がおもしろくない、という訳ではありません。
むしろ、先に他の巻を読んでいたほうが、「ホームズとワトスンがどうやって知り合ったのか」、「なぜ一緒にベーカー街221Bの部屋を借りることになったのか」などについて、「なるほど、そうだったのか」と納得、興味が増すかも知れません。
この『緋色の研究』は第一作ということもあり、他の巻に比べて、全体的に固い印象は否めません。
1887年(明治20年)、ビートン誌のクリスマス特別号で発表
ドイル自身はこの第一作に自信があったようですが、原稿を持ち込んだ始めの数社に断られ、1887年(明治20年)のビートン誌のクリスマス特別号で発表されました。翌年に単行本として出版されたものの、あまり人気は出なかったそうです。
(「ホームズ」ものの人気が出たのは、ストランド・マガジンにシドニー・パジェットのさし絵で掲載された短編『ボヘミアの醜聞』以降です。)
「緋色」とは、ホームズによれば「殺人」のこと
タイトルの『緋色の研究』の「緋色」とは、ホームズの言によれば、「殺人」のこと。人生を無色の糸かせにたとえ、その中に混じりこんだ「殺人」という「緋色の糸」を解きほぐすのが、ホームズの仕事なのだそうです。詩的な表現です。
(偕成社版では「かせ糸」になっていますが、新潮社版では「糸かせ」。集英社版の解説には、『緋色の研究』は初め『もつれた糸かせ』というタイトルが付けられていた、とありますので、ここでは「糸かせ」のほうを採りました。)
ホームズの事件の解き方の原型
ホームズの事件の解き方は独特で、その原型がこの第一作にある訳です。文中では、ホームズはそれまでにも、レストレード警部やグレグスン警部と面識があり、いろいろな事件に関わって一目置かれている存在として描かれています。
ドイルの大学時代の恩師、ベル博士がホームズとして昇華して現れた、記念すべき第一作です。
この物語は二部構成
この物語は二部構成で、第一部は「あらすじ」で述べたように、ホームズとワトスンの出会いと事件、第二部はその事件の原因となった物語が述べられます。
ただ、館長個人としては、この作はあまり読み返しません。この第一部の事件の原因となった物語が、宗教を悪用した、どうにも後味の悪いものと思えるからです。
しかし、この物語はドイルによる創作です。また、読者に誤解のないように申し添えますが、物語に関連するモルモン教の一夫多妻制は、作品解説によれば、1890年(明治23年)に廃止されたということです。
あとがきは、ベーカー街221Bについて
あとがきは「ホームズの人生を生きる人たち」と題して、ホームズが住んでいたという設定のベーカー街221Bを訪ねてくる人たちの多さや、実際にホームズ宛の手紙が郵送されてくることなどについて、述べられています。
『緋色の研究』のオンライン書店のページ
偕成社 20×14cm (A5判より縦が1cm、横が8mm小さいサイズ)
緋色の研究 シャーロック=ホームズ全集 (1)(アマゾン)
シャーロック・ホームズ全集1 緋色の研究
(セブンアンドワイ)
『緋色の研究』の偕成社以外の本やDVDのページはこちらです。
『緋色の研究』関連のホームページ
「シャーロック・ホームズ全集」の出版社
偕成社
「シャーロック・ホームズの冒険」のDVD(ジェレミー・ブレッド主演のグラナダ放送のドラマ)の発売・販売元
ハピネット・ピクチャーズ
「シャーロック・ホームズの冒険」のDVD(ジェレミー・ブレッド主演のグラナダ放送のドラマ)についての個人サイト(ネタバレあり、未読の方は注意を)
シャーロック・ホームズの冒険研究所
(当サイトよりあらすじを詳述、ドラマの写真を多数掲載)
221b Baker Street
(原作と比較し、ドラマについて文章にて解説、あらすじは特に詳述)
「シャーロック・ホームズ博物館」の日本語サイト
シャーロック・ホームズ博物館
「シャーロック・ホームズ」シリーズの舞台であるイギリスの政府公認日本語公式サイト
UK NOWサイト
(イギリスに関するさまざまな情報を網羅)
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