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「シャーロック・ホームズ全集」より
   『四つの署名』

「シャーロック・ホームズ全集」より 『四つの署名』 この画像はリンクしていません

20×14cm
(イギリス)
アーサー・コナン・ドイル 著
各務(かがみ) 三郎 訳
チャールズ・ケア さし絵
偕成社
¥1,260(本体価格¥1,200+税5%)


偕成社版「シャーロック・ホームズ全集」の2冊目

1890年(明治23年)発表、『緋色の研究』に続く二作目。発表時、ドイルは31才。


『四つの署名』のあらすじ(冒頭部分のみ)

ベーカー街221Bの下宿で共同生活をしているワトスンとホームズは、推理談義の最中にミス・メアリ・モースタンという若い女性の訪問を受けます。

ミス・モースタンは、10年前に行方不明になった父親に関すると思われる、未知の人物からの招待について、ホームズに相談するため訪れました。

事情を聞いたホームズは、ワトスンと共にミス・モースタンに同行することにします。ワトスンは事件とは別に、ミス・モースタンの魅力に惹かれます。

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アメリカのリピンコット社からの依頼で「ホームズ」もの継続

第一作の『緋色の研究』は評判にならず、落胆していたドイルは、以後「ホームズ」ものを書くつもりは、ありませんでした。

しかし、その2年後にアメリカのリピンコット社ロンドン支社から依頼があり、「ホームズ」ものは継続されることになりました。

この依頼がなければ、「ホームズ」は一作きりで終わったかも知れず、その点で、この『四つの署名』はファンにとって重要な、記念すべき作品です。

原題の“Sign”には、二つの意味が

原題は、“The Sign of Four”。これは、日本語に訳すに当たって、苦労があったことでしょう。ミステリーの場合は、タイトルを一見して、すぐネタが割れるようなものはまずいものです。

英語の“sign”には、「署名する」という意味のほかに「しるし」とか「記号」などの意味もあります。

ドイルは両方の意味を込めてこの言葉を使ったと思います。これを「四人の署名」としてしまえば、そのものズバリ。昔は「四つの暗号」としていた版もあります。

「署名」という日本語には「しるし」や「記号」なんて意味はありませんので、せっかくドイルがつけたタイトルも水の泡。訳者としても苦しいところでしょう。

ウィギンス少年が率いる「ベーカー街特別捜査隊」が活躍

それから、第一作でも登場したウィギンス少年が率いる「ベーカー街特別捜査隊」。原語では“Baker Street Irregulars”。「ベーカー街特務隊」としている社(新潮文庫 延原 謙訳)もありますが、“irregulars”は直訳すると、「不正規兵」。

これも訳者の苦労が忍ばれますが、実態から見ると、「ベーカー街少年探偵団」のことです。

江戸川乱歩がこの“Baker Street Irregulars”からヒントを得て、『怪人二十面相』の物語で「少年探偵団」を作ったことは、まず、まちがいないでしょう。

確かにおとながうろうろしていてはまずいところにでも、子どもなら入り込める、ということも多々あるでしょうし、ドイルのアイデアは冴えています。

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構成は前作と類似、しかし冒険小説の趣きが

この物語は、ミス・モースタンという若い女性からの依頼によって、事件に乗り出して行くホームズとワトスンが描かれ、その後、この事件の原因となった事件が述べられます。

構成は前作と似ていますが、この巻はインドが絡み、ミス・モースタンとワトスンの恋もあり、エキゾチック、ロマンチックな面もあります。

ミステリーではありますが、その中でも、どちらかというと冒険ものにジャンル分けできる物語です。

ワトスンの戦傷は、「脚」に変更

また、『緋色の研究』で、ワトスンの戦傷は、「肩」となっていたのに、この第二作は「脚」に変更されています。(以後、ずっと「脚」のままです。)なぜ、「脚」に変更したのか、理由はわかりません。

これは、ホームズファンの間では、有名な話(?)なので、申し添えます。

あとがきは、ミステリーに登場する料理について

偕成社版のあとがきには、「おいしい探偵小説」と題して、ミステリーの中の料理についての文章があり、「ホームズ」ものに出てくる料理についても述べられています。

『シャーロック・ホームズ家の料理読本』という本が出版されているそうで、ファンにとっては興味深いでしょう。

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『四つの署名』のオンライン書店のページ

偕成社 20×14cm (A5判より縦が1cm、横が8mm小さいサイズ)

   四つの署名 シャーロック=ホームズ全集 (2)(アマゾン)

   シャーロック・ホームズ全集2 四つの署名icon(セブンアンドワイ)

『四つの書名』の偕成社以外の本やDVDのページはこちらです。

あとがきで紹介されている本

   シャーロック・ホームズ家の料理読本(アマゾン)

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『四つの署名』関連のホームページ

「シャーロック・ホームズ全集」の出版社
      偕成社

「シャーロック・ホームズの冒険」のDVD(ジェレミー・ブレッド主演のグラナダ放送のドラマ)の発売・販売元
      ハピネット・ピクチャーズ


「シャーロック・ホームズの冒険」のDVD(ジェレミー・ブレッド主演のグラナダ放送のドラマ)についての個人サイト(ネタバレあり、未読の方は注意を)

  シャーロック・ホームズの冒険研究所
  (当サイトよりあらすじを詳述、ドラマの写真を多数掲載)

  221b Baker Street
  (原作と比較し、ドラマについて文章にて解説、あらすじは特に詳述)


「シャーロック・ホームズ博物館」の日本語サイト
  シャーロック・ホームズ博物館

「シャーロック・ホームズ」シリーズの舞台であるイギリスの政府公認日本語公式サイト
  UK NOWサイト
  (イギリスに関するさまざまな情報を網羅)


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また、説明文で使用している辞書は、三省堂の新クラウン英和辞典第3版です。

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