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外国のミステリーのフロア外国のミステリー1     出版社の年令指定小学上級から管理人の年令指定小学4年から

   「マガーク少年探偵団」シリーズと作者について

「マガーク少年探偵団」シリーズより 『こちらマガーク探偵団』のページへ

四六判
(アメリカ)
E・W・ヒルディック 作
蕗沢 忠枝 訳
山口 太一 画
あかね書房
新版(8冊) 各¥945(本体価格¥900+税5%)


1977年から1995年まで18冊が出版されたシリーズ

「マガーク少年探偵団」シリーズは、1977年(昭和52年)7月にあかね書房から1冊目の『こちらマガーク探偵団』の初版が出版されました。

その後、1977年の10月に、2冊目『あのネコは犯人か?』が出版され、順次、1995年(平成7年)初版の18冊目『作戦名はマガークザウルス』まで出版されました。

現在は新装版で8冊出版

現在では、やはりあかね書房から新装版で8冊まで出版されています。旧版そのまま1冊目から8冊目まで復刊されたのではなく、旧版の5冊目の『スーパースターをすくえ』と、8冊目の『まぼろしのカエル』が抜けています。

このページの冒頭の画像と、個別の本の紹介ページの冒頭の画像は旧版のものです。

古臭さは全くない、健全で楽しい子ども向け推理小説

初版の出版から30年近く経っていても、古くささはまったくない、小学生向けの健全で楽しい推理小説です。安心して子どもに勧めることができます。

舞台はアメリカ。3人の少年とひとりの少女(9才と10才)で、町内の難事件(?)を解決して行くお話です。(シリーズが進むにつれて、団員が少し増えます。)

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リーダーはそばかすに赤毛の少年、ジャック・マガーク

当初のメンバーは4人。まず、そばかすに赤毛の少年がこの探偵団のリーダー、ジャック・マガーク。なかなか利発で、パワフルな少年です。他のメンバーはファーストネームで呼ばれるのに、彼だけは「マガーク」。探偵団の名前も、彼の苗字から採られました。

ちょっと強引なところがあるものの、窮地に立っても決して団員を見捨てない、リーダーにふさわしい少年。さし絵によるとちょっとこわい顔ですが、巻が進むに連れてこの顔が頼もしく見えてきます。

記録係は眼鏡に茶色の髪の少年、ジョーイ・ロカウェイ

眼鏡をかけた茶色の髪のおだやかな顔の少年が、ジョーイ・ロカウェイ。タイプができるのと、几帳面な性格から、探偵団の記録係。文章を書くのが得意で、頭の回転が速く、マガークの行動や言葉の意図を即座に悟れます。

警察犬代わりの「千里鼻」、ウイリー・サンドフスキー

1冊目で、ジョーイの家の隣りに引っ越してきて、探偵団設立のきっかけになるのがウイリー・サンドフスキー。こげ茶色の髪を、目が見えないぐらい長く伸ばし、大きな鼻がやけに目立ちます。

この特徴的な鼻は、常人よりかなり利く、ということで、探偵団の警察犬代わり。「千里眼」ならぬ「千里鼻」と言われます。のんびり屋で口はあまり立ちませんが、人が良い少年です。

活発で木登りが得意、紅一点のワンダ・グリーグ

紅一点のワンダ・グリーグは、淡い金髪(本文中では、くり色と表現)で、はっきりした目鼻立ちの少女。活発で木登りが得意。マガークに対して、一歩も引けを取らず、はっきり意見を主張します。そして女の子ならではのアイデアで探偵団の調査に貢献します。

探偵事務所は、マガーク家、本の語り手はジョーイ

探偵事務所は、マガーク家の地下室に設置、ジョーイがタイプして身分証明書まで作って、本格的におおまじめに事件調査に乗り出します。

本の語り手はジョーイで、テンポ良く物語が語られます。事件は町内で起きたこととはいえ、読者の興味をそそるもので、「謎解き」の楽しさが十分味わえます。

おとなが読んでも引き込まれて楽しめる魅力が

作者は推理小説の古典的ルールを守って、本の中盤までにさりげなく事件解決のための手がかりを示してくれています。装丁の楽しさなどで、一見して「子ども向き」の「子どもだけの本」と思ってしまう人もいるかも知れません。

でも、おとなが「子ども向けか」と思って読み始めても、つい引き込まれて一気に読み終えさせる力をこの本は持っています。「エドガー・アラン・ポー特別賞」を受賞しただけのことはあります。

館長はミステリー読書歴30年以上ですが、このシリーズはおとなになってからでも楽しめました。

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テンポの良い語り口と、さし絵をうまく利用した作り

ジョーイの語り口がテンポ良く、そして表紙や目次、さし絵が楽しいムードのペン画でなかなか凝った作りです。目次はコマ割りをしてあって、マンガ仕立てで、章の始めにはその本の内容にあったイラストが付けられています。

たとえば、1冊目の『こちらマガーク探偵団』の1章目の「1」は、「1」という数字が、キャッチャーミットのイラストの中に浮かんでいます。1冊目は、消えたキャッチャーミットを探すお話なのです。

2冊目の『あのネコは犯人か?』は当然ネコが絡んでいるので、イラストはもちろんネコ。どの巻も工夫してあって、ますます内容への興味が増すよう、効果的にイラストが使われています。

その他、ペン画のさし絵が多く入っているので、物語の理解も助けてくれるし、読んでいて楽しいものです。

アメリカっぽい画風でも日本人の手になるさし絵

一見して、いかにもアメリカっぽい画風の絵なのですが、「山口太一」さんとありますから日本人でしょう。この名が書いてなければ、アメリカ人の画家の手になるものと思ってしまいそうです。

さし絵のジーンズのすそなんかは流行がちょうど一回りして、またこの絵と似た感じのものがありますから、今見ても古くさくありません。

作者はイギリス人のE・W・ヒルディック

1冊目の『こちらマガーク探偵団』の訳者のあとがきによれば、作者のE・W・ヒルディックはイギリス人で、作家になる前は学校の教師だったそうです。作家になってからは、「トム・ギャロン賞」と、『ルイのくじ引き』という作品で「アンデルセン賞」を受賞したそうです。

世界10ヶ国で出版、日本版は、アメリカ版の翻訳

『マガーク少年探偵団』のシリーズはフランス、ドイツなど10ヶ国で出版されました。日本版の初版が出版された当時の作者は、一年の半分をアメリカで、もう半分をイギリスで過ごしていたそうです。

日本版は、アメリカ版の翻訳です。そのため、このページの冒頭の国名表示を「アメリカ」としました。

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あかね書房より出版、対象年齢は小学校上級から

あかね書房より出版されています。出版社の現在の目録の対象年齢は、小学校上級からとなっています。(旧版の出版時の本の帯では、小学中級からとなっていました。)

しかし、少々難しいと思われる漢字にはルビが振られていて、文章も読み易いので、もう少し年令が低くても読めると思います。館長のお勧め年令は小4にしておきました。

このシリーズは、「エドガー・アラン・ポー特別賞」の他に「第15回日本出版文化賞」受賞しています。また、「全国学校図書館協議 会選定図書」です。

このページの冒頭の画像は旧版のもの

このページの冒頭の画像の本は旧版のもので、サイズは四六判です。旧版も新版も四六判ですが、旧版はハードカバー、新版はソフトカバーです。

下の画像は新版のもので、セブンアンドワイのリンクです。

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同じ四六判ですが、旧版のほうがハードカバーのため、ひと回り大きく、13.0×19.5cmぐらい、新版のサイズは13.0×18.8cmぐらいです。

また、旧版の出版時に、あかね文庫として、1巻から10巻まで文庫判のものが出版されていました。

旧版と新版で異なる番号

まず、旧版の18冊を紹介します。書名には、番号が記載されています。このサイトでは基本的に、書名に番号入りの場合は番号も含めてリンクを貼っていますが、このシリーズは旧版と新版で番号が異なりますので、書名のみにリンクを貼っています。

下記のリンクは、このサイト内の各巻の説明ページに飛びます。

 
書名 初版発行年
こちらマガーク探偵団 1977年 7月
あのネコは犯人か? 1977年 10月
消えた新聞少年 1978年 3月
あやうしマガーク探偵団 1978年 7月
スーパースターをすくえ1978年 11月
見えない犬のなぞ 1979年 3月
あやしい手紙  1979年 7月
まぼろしのカエル 1979年 12月
木の上のたからもの 1980年 12月
10 雪の中のスパイ 1981年 9月
11 銀行強盗をつかまえろ 1982年 7月
12 マガーク対魔女 1983年 6月
13 ぬすまれた宝石のなぞ 1984年 12月
14 悪魔vsマガーク+数学の天才 1985年 7月
15 ゆうかい犯vs空手少女 1986年 10月
16 ミイラのつぶやき 1987年 10月
17 オウムどろぼう事件 1990年 10月
18 作戦名はマガークザウルス 1995年 2月

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現在あかね書房より復刊されている8冊

以下は、現在あかね書房より復刊されている8冊です。なお、この復刊本のシリーズのタイトルは『マガーク少年探偵団!』と、「!」マークが付いています。旧版にはこのマークはありませんでした。

新版の価格は、どの巻も¥945(5%税込み)です。なお、この8冊をセットにして、税込み価格¥7,560(5%税込み)のものも発売されています。この8冊セットは箱入りです。

下記の8冊以外の巻は現在出版されておりませんので、図書館や古書店で探してみて下さい。

下記のリンクは、このサイト内の各巻の説明ページに飛びます。

書名
こちらマガーク探偵団
あのネコは犯人か?
消えた新聞少年
あやうしマガーク探偵団
見えない犬のなぞ
あやしい手紙
木の上のたからもの
雪の中のスパイ

「マガーク少年探偵団」シリーズ関連のホームページ

「マガーク少年探偵団」シリーズの出版社
      あかね書房


このページの情報は、あかね書房の目録などによります。


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