四六判
(アメリカ)
E・W・ヒルディック 作
蕗沢 忠枝 訳
あかね書房
(この巻は絶版)
「マガーク少年探偵団」シリーズ17冊目
シリーズの17冊目。この巻はシリーズのみの出版です。古書店や図書館で探してみてください。
『オウムどろぼう事件』のあらすじ(半分位まで)
シリーズ17冊目は、探偵団本部にマガークが、円卓を入れたところから始まります。「アーサー王と円卓の騎士」にちなんで、自分は「アーサー王」、他の団員たちは「騎士」というわけです。
団員それぞれに特徴をこめた紋章なぞ作って、楽しく過ごしていたところに、レイ・ウイリアムズが飛び込んで来ます。
『あのネコは犯人か?』で濡れ衣を着せられた飼いネコのフィスカースが、行方不明になったのです。
ネコを探すような仕事はしたくないマガークですが、近くの町で、ネコがさらわれて実験用に闇取引されている、という新聞記事を見て気が変わり、この仕事を引き受けます。
団員たちは、マリのネコの声色を調査に使い、レイの家の近辺を徹底的に探します。途中、バーグ夫人(『マガーク対魔女』の事件で、空き巣に入られた。)の家で、おもしろい言葉をしゃべるオウムに出会います。
しかし、肝心のフィスカースはなかなか見つかりません。団員たちは、あきらめずに探し続けますが、商売敵といえる「ペット発見社」のふたりに出会います。
ちょっと高めの手数料をもらって、行方不明になったペットを探すというのですが、あまりに迅速に手際良く進む仕事ぶりに、マガークは疑問を持ちます。
猫のフィスカースの再登場、さし絵も楽しい
今回は、懐かしいフィスカースの再登場で、以前作ったというフィスカースの写真いり広告のさし絵が楽しいのですが、それにひたっている間もなく、テンポ良く話が進みます。
ペットがいなくなったり、さらわれたり、など飼い主の身になれば、たまったものではありません。
ネコ探しでは、マリの特技がとても役に立ちます。作者がマリをレギュラーにした訳がわかります。
体を張って部下の失敗をカバーするマガーク
また、今回はキャシディ巡査が登場、ラストでなかなかカッコいいのですが、でも、この巻の一番のスターはなんと言っても、マガーク。
危険なことは部下にはさせない、部下の失敗は自分が体を張ってカバーする。欠点はいろいろあるにしろ、素晴らしい!さすが、「マガーク少年探偵団」のリーダーです。
なお、『あのネコは犯人か?』では、レイの苗字は「ウイリアムス」となっていましたが、この巻では「ウイリアムズ」となっています。