四六判
(アメリカ)
E・W・ヒルディック 作
蕗沢 忠枝 訳
あかね書房
(この巻は絶版)
「マガーク少年探偵団」シリーズ8冊目
シリーズの8冊目。この巻は旧シリーズのみの出版です。古書店や図書館で探してみてください。
『まぼろしのカエル』のあらすじ(半分位まで)
シリーズ8冊目は、団員たちが子守の依頼を断ろうとしているところから始まります。マガークはいくらお金が入ろうとも、子守なんかは探偵の仕事ではないと言うのです。
しかし、依頼人のクランツ夫人はこの仕事には謎が絡んでいると言い出し、探偵団は結局この仕事を引き受けることになります。
その謎は、クランツ夫人の大の苦手であるカエルの鳴き声にまつわること。探しても姿はないのに、尋常ではない鳴き声に悩まされているというのです。子守以外に、この謎を突き止めるのが、探偵団の仕事です。
面倒を見なければならないのは、クランツ夫人の親戚の少年、ハンガリーから来た7歳のベラ。かわいげのない少年で、団員たちは好感を持てません。問題のカエルの鳴き声もベラが絡んでいるらしく、団員たちは、翻弄されます。
いつもと違って往年の恐怖映画のムードが漂う巻
屋敷の不気味な雰囲気と相まって、「ベラはカエル人間ではないか」などと団員たちは迷わされますが、いつもの推理力とチームワークで真相に迫ってゆきます。
今回は「カエルの鳴き声?そんなのはベラのいたずらじゃないのか」などと始めは思う向きもあるかも知れませんが、事態はそう単純ではありません。
往年の恐怖映画の大スター、ベラ・ルゴシーを連想させる名前の「ベラ」や、幽霊屋敷みたいに古いクランツ家などと、今回の調査は主に夜、ということもあり、今までの巻とは少々、趣きの異なる読み応えのあるお話になっています。
機械を駆使してのブレインズ、恐怖心に立ち向かうマガークなどが見どころです。そして、納得できる結末が待っています。