B5判
(日本)
いわむらかずお 作
童心社
¥1,260(本体価格¥1,200+税5%)
「14ひきのシリーズ」の11冊目。読み聞かせに向いている本です。
『14ひきのとんぼいけ』のあらすじ(半分ぐらいまで)
夏の昼です。家の外の丸テーブルで、14ひき全員でお昼ごはんを食べています。「いっくん」の発案で、みんなで「とんぼいけ」へ行って遊ぶことになりました。
森の道を進み、丸木橋を渡ります。「とんぼいけ」では木の枝を組み合わせて、いかだ風のボートを作ります。とんぼもやって来て、子どもたちは池へ漕ぎ出します。
かえるやいもり、ゲンゴロウもやって来ます。この生き物たちと一緒に子どもたちは池での遊びを楽しみます。
絵の輪郭が変わり、ワイルドな雰囲気に
この巻では、他の巻の絵とちょっと違い、絵の輪郭が太めの鉛筆です。ですから、ちょっとワイルド(?)な雰囲気があります。味のある線だと思います。そして、植物の描写はもちろんのこと、虫たちやかえるの絵はとても迫力があります。
ねずみたちのかわいらしさと、写実的な植物、虫たちとの対比がすばらしい絵の連続です。この巻では、色にも増して、構図のすばらしさが抜きん出ているように思います。
「動く水」を背景に、小さな生き物たちの宝石のような一日を描く
そして、『14ひきのせんたく』が「静かな水」の美しさを描いているとすると、この巻では、「動く水」が描かれ、その「動く水」を背景に、ねずみたちや虫たちの命が躍動します。小さな命の賛歌のようです。
それから、楽しくおだやかなしめくくりのページで、宝石のような一日が閉じられています。こんな夏の一日を過ごせるねずみたちが、うらやましくなる巻です。