B5判
(日本)
いわむらかずお 作
童心社
¥1,260(本体価格¥1,200+税5%)
「14ひきのシリーズ」の3冊目。読み聞かせに向いている本です。
『14ひきのやまいも』のあらすじ(半分ぐらいまで)
この巻は、秋の森の中を、「やまいもほり」にでかけるねずみの家族の姿から始まります。
山芋のつるを発見して、全員でその周りの落ち葉を除けて、「やまいもほり」が始まります。この作業の中心になるのは、年かさの男手。長男の「いっくん」もがんばっています。
途中で「ろっくん」が大きく掘られた穴の中に落っこちる、というアクシデントがありましたが、特大の山芋を堀り上げるため、全員でがんばります。
精密で美しい枯葉や草の描写
この巻で、印象的なのはまず、たくさんの枯葉や草の描写です。とても細かく精密です。一目見ただけで「すごい!」と思います。描かれているいろいろな植物がとても美しく感じられます。
おじいさんからの、大切な生活の技術の伝承
そしてもうひとつ、「技の伝承」です。「やまいもほり」は、どうやらねずみたちにとっては、大事な生活の技術のようです。「いもほりめいじん」のおじいさんが、孫の「いっくん」にその技術を伝えようとしています。
昔は、ごく普通に身の回りにあったはずの、高齢者からの技の伝承は、現在では消えてしまったのではないでしょうか。
力を合わせての採集による「食」を描いた巻
そして、力の弱いねずみたちだからこそ、知恵を絞って、文字通り力を合わせて、ひとつの山芋を堀り上げるのです。こうして手にいれた食べ物の味は、格別でしょう。
この絵本の中のねずみたちが、うらやましくなる一冊です。
『14ひきのやまいも』のオンライン書店のページ
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