B5判
(日本)
いわむらかずお 作
童心社
¥1,260(本体価格¥1,200+税5%)
「14ひきのシリーズ」の6冊目。読み聞かせに向いている本です。
『14ひきのおつきみ』のあらすじ(半分ぐらいまで)
表紙は、夕闇を現す青を基調に、ねずみの家族が空を見上げているところ。『14ひきのおつきみ』というタイトルなので、この絵を見ていると、自分が「おつきさま」になって、見上げられているような気分になります。
そして、ページをめくると、下から2番目の「くんちゃん」がかごの中に納まって、滑車を使って、木の上に上って行くところが描かれています。高所恐怖症の人には、怖い構図。
でも、ねずみたちは、平気なようです。横に伸びた枝にたどりついた「くんちゃん」は、迎えに来た「さっちゃん」と「ごうくん」と一緒に、今度ははしごを使ってどんどん上へ登ります。これも高所恐怖症の人には、怖い絵。
でも、やっぱりねずみたちは平気。まるで地上にいるのと同じように涼しい顔をしています。そして木の枝に、もっと細い枝を組み合わせてひもで結んで、家族全員が座れるような台を、きょうだいたちが作り始めます。
やがて陽が沈み始めて、空がばら色に染まり、そしてうす闇が広がります。おとなたちも登って来て、お月見が始まります。
ねずみの視点からの大胆な構図
この巻は、高所恐怖症の人には怖い構図が多いのですが、それを置いて考えると、空中で、葉っぱの中で過ごす気持ち良さを想像します。小鳥も枝に止まって、緑の中、吹き抜ける風はどんなでしょう?
月の光の美しさを印象的に描く
そして、緑色から、だんだんと陽が沈み、空の色が変わって行く様が美しい色で描かれます。昼から夜への色の変化。そして、印象的な月の色。
『14ひきのあさごはん』で、朝のさわやかな光を描いたいわむらさんは、この巻では、夜の静かな月の光を描いています。
お月見の行事の原点を考えさせてくれる巻
自然の中で、自然に沿って生きるねずみたちの姿は、ほのぼのとして、懐かしい気分にさせてくれます。お月見の頃に読んで欲しい巻です。
『14ひきのおつきみ』のオンライン書店のページ
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