一目見たら忘れられないカラフルな絵のシリーズ
『おれたち、ともだち』シリーズは、一目見たら忘れられないような、カラフルな絵が印象的な絵本です。
この絵を描いている降矢(ふりや)ななさんは、本の紹介文によれば、スロヴァキア共和国のブラチスラヴァ美術大学で、石版画を学んだそうです。
絵本の紹介文にあるように、和風のような、洋風のような、とても独創的な画風で、「いったいどんな物語なんだろう」と興味を引かれる絵です。
画材については、不透明水彩絵の具のように思われますが、はっきりはわかりません。
「友情」がテーマの心を揺り動かされる物語
このシリーズは、「友情」がテーマです。読んで心が落ち着くというより、まず、激しく心を動かされるタイプの絵本です。
内田麟太郎(りんたろう)さんが綴るオオカミとキツネの心の叫びを、降矢ななさんが激しく強烈に絵で表現している、と感じます。絶妙なコンビネーションです。
キツネのユニークなファッションにも注目
降矢ななさんの画風は、実際に本で見ていただくとして、注目して欲しいもののひとつに、キツネのファッションがあります。オオカミは、まあ普通のスタイルですが、キツネはとってもユニークです。
いかの模様の浴衣みたいな生地で作った服を着ていたり、木の葉を貼り付けているような服だったり、どんぐり模様の服のときは帽子がどんぐりのヘタのようだったり、なんとサイコロを着て(?)いるときもあります。
服というよりは、いつも仮装しているようなもの。それがまた、ちょっと気弱なキツネの性格に合っているようで、かわいく見えます。
オオカミの体の配色も独特
オオカミの方は、顔や体が「青」。はじめは「珍しい配色だな」と思いましたが、降矢ななさんの独特な色彩センスを感じます。
このユニークな登場動物たちの絵と、内田麟太郎さんの文で、誰にでも思い当たる「友情」についての心の揺れ動く様を、絵本という形で表現しています。
出版社の年令指定「3才から」を越えておとなにも
読んで行くうちに、オオカミやキツネの心情に同化し、心が揺れ動き、そして読み終わった後の安堵感。出版社の指定は「3才から」ですが、おとなも引き込まれる絵本です。
ミミズクじいさんが巻頭と巻末に登場
また、本の最初はミミズクじいさんの独り言のページで始まり、最後もミミズクじいさんの独り言のページで締めくくるという作りです。昔話の「はじまり、はじまり〜」と「おしまい。」を、ミミズクじいさんの独り言に置き換えたみたいで、楽しい感じです。
偕成社より出版
シリーズですが、1冊ずつ独立して読める作りです。偕成社より出版され、1冊\1,050(5%税込み)で、サイズは25×21cmです。但し、1冊目の『ともだちや』には、大型本(ビッグブック)があります。漢字とカタカナにルビが振ってあります。漢字はごく少数です。
各ページに漢字の有無を掲載しています。本に番号の記載はありませんが、このページでは便宜上、番号を振って掲載しています。
なお、5冊目の『ともだちひきとりや』は、「全国学校図書館協議会選定基本図書」です。
下記のリンクは、このサイト内の本の説明ページに飛びます。
| 書名 | |
| 1 | ともだちや |
| 2 | ともだちくるかな |
| 3 | あしたもともだち |
| 4 | ごめんねともだち |
| 5 | ともだちひきとりや |
| 6 | ありがとうともだち |
| 7 | あいつもともだち |
このページの情報は、偕成社の目録、本のあとがきなどによります。
なお、トップページに記載しているように、このサイト内に掲載している表紙画像は、すべて各出版社より、掲載の許可をいただいています。このページの表紙画像も、偕成社より許可をいただいています。
