25×21cm
(日本)
内田麟太郎 作
降矢 なな 絵
偕成社
¥1,050(本体価格¥1,000+税5%)
『おれたち、ともだち』シリーズの6冊目。読み聞かせに向く本です。
『ありがとうともだち』のあらすじ(半分位まで)
始めてオオカミの家へお泊りにやって来たキツネは、目が冴えてなかなか眠れません。そんなキツネにオオカミは海の話を始めます。
キツネはまだ海を見たことはありません。でも、オオカミがクマの十倍もの大きさのカジキマグロを釣ったことがある、と話したので、大興奮。翌朝、海に出かけることに話がまとまります。
お弁当や釣り道具を準備して、自転車で一時間はかかるという海に出発です。初めて見る青い大きな海に、キツネは大喜び。早速、ふたり並んで釣りを始めます。
キツネの方には、小さい魚がたくさん釣れました。でも、大カジキを釣る、と宣言したオオカミには、さっぱり当たりがありません。オオカミはあせります。
キツネとオオカミの楽しい海辺の一日を描く
この巻では、楽しい海辺の一日が描かれます。
キツネの前でつい大ボラを吹くオオカミですが、これはありがちなこと。でも思ったようにうまく行かず、何も釣れず、かんしゃくを起こしそうになる。これもありがち。
でも、『ごめんねともだち』で学んだおかげか、かんしゃくを起こしかけても、オオカミは立ち止まります。
自分の視点からだけの「思い込み」を描く
こう言えば、相手にもっと好かれるだろうとか、こうなれば、相手にもっと尊敬してもらえるだろうとか、思い込むことはありがちです。でも、肝心の相手はまた、別な視点、考えがあるということを、この巻では示してくれます。
絵本にはちょっと珍しい、マンガ風コマ割りがおもしろい
お弁当や釣り道具の用意をしているところは、マンガ風に小さい絵がたくさん並んでいて、おもしろく感じます。梅干しまで細かく描いていて、見ていて楽しい。
ふたり並んで釣りをしているところの、キツネの「明」とオオカミの「暗」の対比もおもしろい。
海を舞台に、何気ない一日をドラマチックに描くこの巻。何度も読み返したくなる一冊です。
この巻に、漢字はありません。
『ありがとうともだち』のオンライン書店のページ
「おれたち、ともだち」シリーズは、25×21cm(縦がB5判と同じくらいのサイズ)です。但し、1冊目の『ともだちや』(←このリンクはこのサイト内の説明ページへ)には、大型本(ビッグブック)があります。
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