こども図書館ドットコム>外国の物語絵本1>『ふたりでめいろへ』・外国の物語絵本2t
外国の物語絵本
年令指定なし
幼児からおとなまで
「くまの アーネストおじさん」のシリーズより
『ふたりで めいろへ』
21×24cm
(ベルギー)
ガブリエル・バンサン 作
もり ひさし 訳
BL出版
¥1,365(本体価格¥1,300+税5%)
「くまの アーネストおじさん」シリーズ15冊目。読み聞かせに向く本です。
『ふたりで めいろへ』のあらすじ(半分位まで)
まだたくさん家の仕事が残っているアーネストを引っ張って、セレスティーヌは「迷路の広場」で遊ぼうとやって来ます。
まず、ふたりは、垣根のように刈り込んだ、低めの丈に設定した迷路で遊びます。セレスティーヌは、こわいながらもアーネストの姿が見えるので、迷路を楽しめました。
もっと遊びたいというセレスティーヌにアーネストは、次に高い壁になっている迷路を選びます。
今度は長めの板で作られている迷路なので、アーネストの姿は見えません。
アーネストは、セレスティーヌにスリルを楽しんでもらうつもりで、わざと隠れます。
これはセレスティーヌにはこわすぎました。怒ったセレスティーヌは、今度はアーネストにこわがらせようと、木の上に登ってしまいます。
迷路を通して強まる二人の結びつき
この巻は、陽だまりに座り込んで、セレスティーヌをだっこしているアーネストの優しい笑顔の絵が表紙。
迷路を通じて、ふたりの結びつきが強まる様子が描かれます。子どもの頃のこういう遊びは、印象が強いものです。 この巻のアーネストの茶目っ気は行き過ぎました。
子どもにとって重要な「安心感」の本質を描く
高い壁の迷路の中のセレスティーヌの不安が伝わってくる絵が描かれます。
意地悪をしたのではなく、単にスリルを楽しんもらおうとしただけのアーネストにセレスティーヌの言うせりふが心に残ります。(どんなせりふかは、読んだときのお楽しみ。)
スリルを楽しめるのは、アーネストがそばにいるという安心感が、あればこそなのです。セレスティーヌに限らず、子どもはみんなそうですね。
問題もお互いの理解のきっかけに
さて、迷路と木登り騒ぎがあって、また、ふたりは理解しあえます。問題が起こっても、お互いに愛情と信頼があれば、より結びつきが強くなるのだと、感じさせてくれる巻です。
この巻に漢字はありません。