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外国の物語絵本 
小学中級から
「タンタンの冒険旅行」のシリーズより
『タンタン アメリカへ −タンタンの冒険旅行20−』
31×23cm
(ベルギー)
エルジェ 作
川口 恵子 訳
峰村 勝子 文字
福音館書店
¥1,680(本体価格¥1,600+税5%)
原作の3冊目、福音館書店では20冊目
原作発表は1932年(昭和7年)。原作の出版順では、3番目。福音館書店の出版順では20番目です。
原作の1冊目の『タンタンソビエトへ』は2005年(平成17年)9月に出版されました。(このサイトでは今後、説明ページを作成する予定です。)
原作の2冊めの『タンタンのコンゴ探検』は2006年(平成18年)中に刊行予定です。
『タンタン アメリカへ』のあらすじ(冒頭部分のみ)
舞台は1931年(昭和6年)、アメリカのシカゴ。少年ルポライターのタンタンは、愛犬のスノーウィと共にシカゴを訪れます。
前作の『タンタンのコンゴ探検』で、タンタンはこのシカゴのギャングの仲間の悪事を暴き、この巻では、本家本元のシカゴのギャング組織の壊滅を狙っています。
しかし、ギャングたちは待ち構えていて、タンタンは到着早々車に閉じ込められ、逃げ出し、交通事故に会い、そしてギャングにさらわれます。
何度も危険な目に会いつつ、ギャングたちの逮捕にこぎつけますが、ボスのボビー・スマイルズを取り逃がしたので、後を追って行きます。
ボビー・スマイルズが逃げたのは、レッドスキンシティ。インディアン保留地の近くの町です。一足先に到着していたボビー・スマイルズはインディアンたちをだまして、タンタンの命を狙わせます。
数えきれないぐらい何度も命を狙われるタンタン
この巻では、何度も何度も何度も、命を狙われるタンタンの、危難の切り抜け方が見どころかと思いますが、舞台がシカゴとインディアン保留地というところに注目です。
唯一の実在の人物「アル・カポネ」登場
エルジェは実在の人物を連想させるキャラクターを多く作り出していますが、この巻では、アル・カポネが実名で登場します。
これは大変珍しいことで、「タンタンタイムス」によれば、実名で登場した有名人はアル・カポネだけです。
エルジェがこの『タンタン アメリカへ』を発表した1931年(白黒版の単行本の出版が1932年)にカポネは起訴されて刑務所に収監されました。
当時は大恐慌時代で、禁酒法の末期、シカゴはギャングたちがのさばる「暗黒街」でした。
北米インディアンについては編集部の但し書きが
そして、もうひとつの舞台となったインディアン保留地ですが、ここに居住していた北米インディアンのブラックフット族について、本の冒頭に編集部からの但し書きがあります。
エルジェがこの巻で描いたインディアンの人々と、実際の姿は違っていました。エルジェはいわゆる伝統的な衣装をつけ、ティーピー(テント)に寝泊りして狩猟をして暮らしているイメージの人々を描きました。
しかし、それはこの当時より50年も前のもので、実際には土地を奪われたインディアンの人々は、政府からの食料と年金で細々と暮らし、同化政策を強いられていました。
西部劇のイメージで描いたのは「状況」の告発のため
エルジェが描いたのは、ハリウッドの西部劇などが作り上げたインディアンのイメージです。
彼がこのように描いたのは、但し書きにもあるように、当時のインディアンの人々が置かれていた状況を、告発する意味合いがあったからと思われます。
また、油田発見のシーンがありますが、これは事実に基づいています。
タンタンの冒険の背景に興味を持ったら歴史書も
タンタンの冒険を純粋に楽しむのも良し、背景に興味を持ったら歴史書をひもとくのも良いと思います。年令や興味によっていろんな読み方ができるシリーズと思います。
(現在では「インディアン」ではなく、「ネイティブ・アメリカン」という呼称を使用することが多いのですが、この巻の文中に「インディアン」とありますので、このページもそれに従いました。)
『タンタン アメリカへ』のオンライン書店のページ
31×23cm
タンタンアメリカへ―タンタンの冒険旅行(アマゾン)
タンタンアメリカへ
(セブンアンドワイ)
DVD
タンタンの冒険 ふしぎな流れ星/シドニー行き714便/タンタン アメリカへ
(アマゾン)
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ムーランサール社の日本語版(新聞連載当時のもの)
タンタンアメリカへ(アマゾン)
タンタンアメリカへ
(セブンアンドワイ)
『タンタン アメリカへ』関連のホームページ
「タンタンの冒険旅行」シリーズの出版社
福音館書店
タンタンの公式ホームページ
TINTIN JAPAN
作者 エルジェの母国 ベルギーに関するホームページ
ベルギー観光局